掛け捨ての死亡保険

自分に合った保障を選ぶには保険ショップが頼りになります。

仏花・白い菊の花

一定期間だけでいいから死亡保障が欲しい場合はこれです。

掛け捨ての死亡保険は定期保険とも呼ばれる通り、決められた期間のみ有効な 生命保険でその分月々の掛け金は少額になっています。 もしも自分が定年退職する前に死んでしまったら困るけど、それ以降ならいつ死んでも 家族は金銭的に辛い思いをしないだろう、といったように、保障してもらいたい時期が 明確に決まっているのならこの掛け捨てタイプがいいでしょう。 75歳になってからの病死ならばそんなに大金は必要としないし、本当に大切なのは 我が身が中年のうちに事故死なんかで一家が収入源を失った場合だ、そう考えられる 人なら終身保険ではなく掛け金の低い掛け捨てで充分なのです。 60歳までに死亡した場合のみ保険金が支払われます、といった具合に制限があるの ですが、保険金の額は終身にも負けてはいません。 むしろ早死にする予感があるのであれば、掛け捨てタイプの方がそれまでに払い込む 金額が少なくなるのでとってもお得でしょう。 保険ショップでFPの方が提案される死亡保険のプランの中で、毎月の支払いが 最も少額なのは掛け捨てタイプの定期保険のはずです。 FPが女性でも男性でも、どこの保険会社の商品であろうとこの点に関しては間違い なく自信を持って断言できます。 どうして掛け金が安いのか、それは保障期間が定められておりそれを過ぎると契約 そのものがリセットされる仕組みになっているからです。 契約を更新してあらたに期間を延長することは出来ますが、それまで契約していた 保険は終了、支払った保険金は貯蓄ではなく掛け捨てなので戻ってきません。 加入者が死亡しない限りは、掛け金を支払うだけでリターンは無しなので、損をして いると思ってしまいそうにもなりますが、保険とは本来このようなものなのであまり 問題視しなくてもいいのではないかと考えます。 自動車の保険だって毎年保険料を支払っていても事故を起こさなければお金は1円も 戻ってきませんし、まんがいちの備えになればそれで充分だというものです。 いわば賭けのようなもので、自分が近い将来に死亡すると勘が訴えかけてくるのなら 掛け捨てタイプの保険に加入し、少ない掛け金で多くの死亡保障を狙えばいいのです。 まあその保険金は自分が受け取ることはできませんし奥さんや子供の為に使われるの でしょうが、あの世で「やっぱり思った通りだ、うまくいったぜ。終身保険に加入 していたらこの何倍もの金額を毎月ベットしなければならなかったんだな。それじゃ 一足先に天国で待ってるよ」とニンマリすることはできるでしょう。 その反対に自分は絶対に長生きする、100歳まで生きてみせるしそのビジョンも 見えている、というのなら、掛け捨ての生命保険には入らなくてもいいでしょう。 掛け金が全て無駄になってしまいますし、そのお金で終身保険に加入するか、普通に 貯蓄に回したほうが絶対にお得となるからです。 それほど高くはない掛け捨ての保険料ですが、毎月数千円でも無駄になる出費ならば 削ってしまったほうがいいに決まっています。 しかし働いていらっしゃる男性の大半は自分が近々死亡するつもりも予感もしない でしょうし、もうしばらくは生き続けるつもりで人生設計をプラニングしています。 ですが不慮の事故とは突然やってくるものですし、その備えとして存在するのが 生命保険の死亡保障なのです。 なので貯蓄のことはともかく、もしも自分の身に何かあった時にために、奥さんが 路頭に迷わないように念のため掛け金の少ない掛け捨ての定期保険に加入して 安心感を得ようかな、とするのは決して間違った選択ではないのです。 結果的に無駄になるかもしれない定期保険の支払いですが、先が読めない人生に おいて一定の保障を得るための物と考えればそんなに負担ではないでしょう。 自分が働き盛りの間だけは生命保険が必要だ、その後は別にどうでもいいや、そう お考えの方ならば定期保険で少額の掛け金を支払いつつ、あとは貯蓄なり旅行なりに お金を回せばきっとハッピーになれます。